茄子 アンダルシアの夏

shinshu2003-08-10

夕方、経理担当の稲井ちゃんが来訪。通帳を引渡し、今年の段取りについて打ち合わせをした。稲井ちゃんは京大大学院で心理学を学ぶ才女。かつてはバリバリのサイクリストだったのだが、いまやすっかり巷のキレイなおねえさん。独特の感性の持ち主で、きっと今年のツール・ド・信州初参加選手も彼女のユニークな人柄に心なごませ(?)新たな女性観をみることだろう。ふふふ。
そんな彼女も、もうスタッフとして5年目。彼女無しでは、信州の財政管理はこれだけうまくおこなわれなかっただろう。今年も頼りにしています。
そして茄子 アンダルシアの夏
監督さんが出場されるんだし、ぜひとも大会前には観に行かなきゃ、ということで夕方から新京極のMOVIX京都へくりだした。近藤はロード、私もロード・・・といきたいところだったが、前輪を奪われたままだったので泣く泣くママチャリ。せっかくロードレースの映画を観に行くのにー!!まあいいや。スカートはけたし。
上映ギリギリに入ってチケットを買い、いざ出陣。入り口で入場を待っていたら、id:doroyamadaカズさんに遭遇。やはり出会った、自転車好き。とはいえ凄い偶然だなあと心ウキウキしてしまった。
たった一時間の映画だった。だからこそ、ロードレースにふさわしいスピード感と臨場感があった。当初、「自転車好きによる自転車好きのための映画」と聞いていたので、正直なところストーリー性等にはあまり期待していなかった。けれど、主人公のペペが抱く故郷への感情、自転車乗りの持つ孤独が心を打ち、随所のシーンで胸が熱くなった。
近藤と私はいつも語っている。「逃げている選手って、特に峠で逃げる選手って、なぜか孤独感や哀しみをたたえているよね」。映画の主人公は、やはり孤独で、だけど熱い情熱を癒せない傷と共に胸に隠していた。観るうちに、キャッチフレーズの「遠くへ行きたい」の意味が映画のなかでくっきりと浮かび上がり、ペペの「遠くへ」の想いにせつない共感を覚えてしまった。
おりしも信州というビッグイベント(私たちにとって)を直前に控えた今、あんな素敵なシーンの数々を劇場の大画面で目の当たりにできて、感動せずにはおれないではないか!!あれやこれやとツッコミたいことも近藤やカズさんにはあったようだが、まあそれもご愛嬌。13日から始まる新たなドラマに向かって、ボルテージを一気に高めてくれた映画だった。
「茄子 アンダルシアの夏」、まだご覧になってない方、ぜひどうぞ。1000円で、自分たちの好きな世界の魅力を再認識できます。