第5戦 @杉林〜周山峠コース

shinshu2003-07-21

自転車レース界はただいまシーズン真っ最中。前日にはMTB全日本選手権があり、MTB組は全員お休み(おなじみ野口選手は惜しくも2位、白石選手はアンダーで優勝したそうです)。そしてこの日はピストのレースがあったり学生は合宿をしたり、一部の社会人は祝日出勤と、それぞれ予定があり参加者はぐっと減って11人に。ひさびさにこぢんまりとした雰囲気になるが、それもまた良し。なかなかアットホームな感じが懐かしい。
それにしても、前夜に大雨が降ったなんて知らなかったナア。スタッフの純子さんや曽我選手ら大阪組は「中止かもしれないと思って掲示板見ても何にも書かれてないし、どうなるかと思った」。さらに京都に住む武山選手も「降ってましたよぉー」。ありゃ。酔って爆睡していた近藤家はまったく知らず、天気予報すらチェックしてませんでした。スミマセン。
参加選手は夏休みに入った学生がどっと押し寄せた。京大競技部から高橋、細川、木下、京大サイクリング部から井上、一色、OBの井本、京大ウィルス研究所の島などなど。そしてオトナ組は、曽我(C.A.グッドウィル)、武山(ルパン)、東京から帰郷がてら借り物自転車で参加の竹村(TBC)という面子。
本日のコースは、国道162号からゼミナールハウス〜杉林〜下熊田〜周山峠を2周の約70km弱。
強烈な登りはないが、くねくねと狭い悪路が続く杉林の峠や、小刻みなアップダウンがあり、テクニカルなレイアウトだ。
スタート後、ゼミナールハウス前にさしかかった時、早くも「スローペースに退屈して」京大の高橋がアタック。あれー、というまに集団から竹村が遅れてしまった。高橋と曽我が二人抜け出す格好になり、それを斎藤が追いかけしばらく3名で走行。さらに細川、武山、木下らが追いついた。若干離れて井本、島、井上らが続く。
前では、6名での走行がしばらく続くが斎藤がパンクし、その後ろに位置していた木下、さらに武山も遅れてしまう。斎藤はホイール交換したもののリタイヤを決断。
周山峠に差し掛かる頃にはトップは曽我、高橋、細川の3名となり、曽我と京大2名との戦いになった。走る曽我の背後でコソコソと作戦会議する学生ふたり。ベテラン曽我に2人がかりで対抗し、勝利をもぎとることができるのか?お力拝見、といったところだ。
まず、ひとつめの周山峠から作戦開始。高橋が前に出る、曽我が追う、細川が後ろにつく。あるいは細川が出る、高橋も出る、曽我が追う・・・こうした曽我を翻弄する作戦、近藤曰く「完璧ではないがセオリー通りにやろうとしてる」という高橋と細川。曽我は孤軍奮闘するが、やはり不利な状況に苦しい様子だ。
2周目に入った。杉林も3名でクリアし、まだ結果は予想できない状況。・・・と、Bコースへ合流する手前の登りで再び高橋がアタック、なぜか細川も飛び出し、曽我がそれに反応・・・が、遂に曽我のスピードがにぶり、置き去りにされてしまった。
初めて周山ロードで逃げを決めた2名。周山峠への平坦路で「うふふ、あはは」と笑い声が聞こえんばかりに笑みを浮かべてランデブー。このまま2名で手を取り合ってトライアスロンみたくフィニッシュか?と思いきや、やはり最後は真剣勝負。峠の入り口で高橋が一気に細川を引き離し、ラストは1分30秒差をつけて堂々のフィニッシュ。賞金1万円をゲットしたのだった。
高橋に遅れること3分40秒、苦しい戦いを強いられた曽我が「まだまだです」とあいかわらず謙虚な姿勢でフィニッシュ。続いて4位は木下、5位は武山、6位は井上、といったメンバーで終了。
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今日は、ふだん前を走るキナンの辻選手や野口選手、近江選手らがいないため、予想外の展開となった。学生2名が何とかベテランの曽我を倒そうと頭を使って引き離し作戦にかかる様子は、かなり見ものだった。少人数だからといって、戦いのレベルが下がるなんてことはまったくない。少人数なら少人数なりに面白い展開がある、それが周山ロードの醍醐味だと思う。
高橋は、今回初勝利。オーガナイザーの近藤は「本番のレースではないにせよ’勝利’というものを味わうと味わわないとでは断然ちがう!」と高橋の初優勝に鼻息あらく解説。これを機にどんどん勝ちグセなるものを身に付けてほしいものだ。
尚、高橋が得た賞金は、まるごとツール・ド・信州の参加費に充当されました。
次回の周山ロードは9月中旬以降に開催予定。少し間が開くのが寂しいが、9月なんてウカウカしてたらあっというまにやってきそうだ。みなさん、それまで夏ばてにめげずトレーニング頑張ってください。
★今回も純子さん、記録スタッフありがとう!助かりました